【出演】
宮下嘉彦(バリトン)
大貫瑞季(ピアノ)
【曲目】
・ロッシーニ:『セヴィリアの理髪師』より「私は町の何でも屋」
・カルディッロ:「カタリ・カタリ」
・ララ:「グラナダ」 他
※プログラムは変更になる場合がございます。
【プロフィール】
■宮下嘉彦 Yoshihiko Miyashita
昭和音楽大学卒業。卒業時特別賞受賞。二期会オペラ研修所第65期本科・マスタークラスを共に総代で修了。本科修了時渡邉高之助賞を、マスタークラス修了時川崎靜子賞を受賞。
在学時、D.マッツォーラ、W.マッテウッツィ、M.デヴィーア各氏のマスタークラスに選抜される。昭和音楽大学オペラ映像作品2021《コジ・ファン・トゥッテ》(世界初制作)にグリエルモ役で出演。これまでベートーヴェン《第九》バスソリスト、プッチーニ《グローリア・ミサ》バリトンソリストの他、オペラではモーツァルト《フィガロの結婚》伯爵、バルトロ、ドニゼッティ《愛の妙薬》ベルコーレ、プッチーニ《ラ・ボエーム》マルチェッロを演じる。第89回読売新人演奏会出演。第5回かわさき新人声楽コンクール1位、川崎市長賞受賞。二期会正会員。
■大貫瑞季 Mizuki Onuki
神奈川県出身。東京藝術大学音楽学部附属音楽高校を経て、東京藝術大学音楽学部器楽科ピアノ専攻を卒業。ピアノを日比谷友妃子、東誠三の各氏に、歌曲伴奏法を平島誠也氏に師事。第31回ピティナピアノコンペティション 全国決勝大会において E級金賞。及び聖徳大学川並賞、讀賣新聞社賞受賞。第5回日本ピアノ歌曲伴奏コンクール第1位。他、多数のコンクールで入賞。第88回横浜新人演奏会出演、横浜市長賞(第1位)受賞。現在、東京藝術大学声楽科非常勤講師、二期会オペラ研修所ピアニスト、シンフォニーヒルズ少年少女合唱団、カマラード横浜各ピアニスト、クオーレ・ド・オペラ音楽スタッフを務める。横浜音楽協会、横浜市民広間演奏会各会員。
◎出演者に聞いてみた! 宮下さんの「ト」「リ」「セ」「ツ」
Q. 声楽(バリトン)の魅力は?声楽との出会いを教えてください。
A. やはり「声」がその一番の魅力だと思います。通常声楽家は、発声法を会得するために数年間の訓練を要します。そしてプロになってからも勉強し、アップデートしていかなければなりません。私が声楽を始めたきっかけは芸術科の有る高校に声楽科で入学したことですが、当初はポップス歌手を目指していました。そんな私が本格的に声楽家を志したきっかけが2つあります。1つ目は94年の3大テノールコンサートでのルチアーノ・パヴァロッティの歌う「誰も寝てはならぬ」の映像を見たこと、そしてもう1つは当時の先生がレッスン中にフリッツ・ヴンダリヒの歌う、シューマン「詩人の恋」を聴かせてくれたことでした。どちらもその「声」に魅せられ、こういう声で歌う歌手になりたい、と思い、声楽の道を決心しました。ちなみに、どちらも歴史に名を残す偉大なテノール歌手ですが、なぜバリトンの僕がその2人に憧れたのか?何を隠そう、当時の僕の声種はテノールだったのです(笑)それどころか、大学3年生まではテノールでした。そんな僕がバリトンになったきっかけは、機会があればまた何処かで…
Q. 多くの公演にご出演されていますね!本番前、又は毎日かかさず行っているルーティンはありますか?
A. ありがとうございます。どうしても稽古や本番が重なると生活が不規則になりがちなので、毎日欠かさずビタミン・ミネラル類を中心にサプリメントを取っている他、本番2、3日〜1週間前から鼻うがいをします。鼻うがい用の薬液を作るためのパッケージがあるのですが、3ヶ月に一回定期便で届く様にしているので、洗面所にこれでもかと箱が積まれています(笑)
Q. 今回のコンサートの見どころ、聴きどころを教えてください。
A. メインレパートリーであるイタリア語のオペラ・アリアや芸術歌曲はもちろんのこと、あまりバリトンの声で聴く機会の少ないカンツォーネ、そしてここ数年ライフワークとしているスペイン語の曲などを歌います。多種多彩なプログラムをお楽しみ頂ければと思います。