【出演】
カーン優子(ピアノ)
【曲目】
・バッハ=ブゾーニ: “シャコンヌ”
・ラモー:“ガヴォットと6つのドゥーブル”
・ショパン:“ノクターンOp.48-1” 他
※プログラムは変更になる場合がございます。
【プロフィール】
カーン優子 Yuko Khan
東京音楽大学付属高等学校ピアノ演奏家コースを経て、同大学同コース卒業。ハンガリー国立リスト音楽院にてジョルジュ・ナードル氏に師事した後、パリに拠点を移し、エコール・ノルマル音楽院にてフランス・クリダ氏に師事。ソロ、室内楽ともに高等課程ディプロムを審査員満場一致にて修了。セシル・ウーセ、ガブリエル・タッキーノ、アルド・チッコリーニ各氏らの審査のもと、コンサーティスト・ディプロムを取得。続く演奏会においてピアニストのエリック・ハイドシェックより「予想を裏切る音楽性」と評価される。レパートリーにはバッハやベートーヴェン、リストなどが多く、重厚でダイナミックな演奏を得意とする。2006年ローマ国際コンクール第3位、2010年アルス・ノヴァ国際コンクール第2位。
これまでにピアノをピオトル・パレチニ、ケビン・ケナー、ジョン・ペリー各氏、室内楽をルイ・フィマ、ニーナ・パタルセック各氏の指導を受け、日本では主に秋葉暁子、弘中幸子、弘中孝、菊地麗子各氏に師事。国内外でクラクフ室内管弦楽団、シレジアン交響楽団とピアノコンチェルトを共演。また、ヨーロッパ各地でユースオーケストラの専属ピアニストを務める。これまで日本国内を始めハンガリー、ポーランド、イタリア、スイス、フランスでソロ及び室内楽の演奏活動を行う。
◎出演者に聞いてみた! カーン優子さんの「ト」「リ」「セ」「ツ」
Q. ピアノを始められたきっかけはなんですか?
A. もともと音楽好きの家だったので、生まれた時から音楽は身近でした。当時6歳の兄がピアノを弾いている姿を見て、自分もこういうふうに弾けるようになりたい!と親に訴えた日のことをはっきりと覚えています。
Q. カーンさんは、日本の音大を出られてヨーロッパ生活が長かったとか。どこの国にどれくらい住んでたんですか?また、海外生活と日本の生活で印象的な違いなどありますか?
A.ハンガリーのブダペストに3年、パリに5年、そしてスイスに3年ほどいました。現在は7年ほど東京に住んでいます。日本とヨーロッパの国々は色んな意味で別世界ですが、それよりも、海外にいた前と後での、日本の見え方の違いに驚きます。海外生活と日本の生活での印象的な違いは「常識が根本から違う」ことでしょうか。生まれ落ちる社会やその常識によって、同じ人間でも人生にまったく別の意味を見出すかもしれないと考えると、とてもわくわくさせられます。
Q. 今回のコンサートの見どころ、聴きどころを教えてください。
A.まずは、今、いつでもどこでも気軽に音楽を聴ける環境のなかで、演奏会に足を運んでくださる方々に、そして音楽を愛する方々にお目にかかれることを幸せに思います。おそらくこれまで一度もお会いしたことのない皆様と、音楽を通してどこまで対話ができるのか、それはどうすれば叶うのかを試行錯誤してまいります。今回は久しぶりのソロリサイタルとなります。また旧姓の櫃本ではなく、カーン優子としての演奏会も初めてです。当日は、思い入れのある楽曲を中心に、その曲目の背景や解釈の変化などを皆さまと共有できたら嬉しく思います。