「名曲探偵アマデウス」や「ららら♪クラシック」で監修者・解説者を務めた玉川大学芸術学部教授の野本由紀夫氏が、「春」にちなんだ名曲に秘められた魅力を様々な角度から解き明かす、スペシャル・レクチャー・コンサート!
ゲスト演奏者に、第66回 日本音楽コンクールで優勝したヴァイオリニスト・清水英理子さんをお迎えします。
【出演】
野本由紀夫(解説/ピアノ)
清水英理子(ヴァイオリン)
【プロフィール】
■野本由紀夫/指揮者・音楽学者
桐朋学園大学助教授を経て、玉川大学芸術学部教授。NHKテレビ「名曲探偵アマデウス」で解説・監修、「ららら♪クラシック」でららら委員長、学校教育「おんがくブラボー!」の番組委員。「世界一受けたい授業」や「又吉直樹のヘウレーカ!」の指揮者・講師など、クラシック番組への解説出演でおなじみ。東京藝術大学および同大学院修士課程(音楽学)修了。ドイツの奨学金(DAAD)でハンブルク大学博士課程へ留学。F.リストやG.カサドなど、歴史に埋もれたオーケストラ作品の世界初演の指揮も行う。
毎年《第九》を指揮。中学校の音楽科教科書の執筆者のひとりで、鑑賞教育に関する論文・著書・講演・コンサート多数。
■清水英理子/ヴァイオリニスト
第66回日本音楽コンクール(毎日新聞社主催)第1位、増沢賞を始め、国内外の主要音楽コンクールに入賞。桐朋学園大学首席卒業。皇居桃華楽堂にて御前演奏。鎌倉ゾリステンや、宮崎国際音楽祭等国内の音楽祭への出演やオーケストラとの共演も多数。(旧)カザルスホールでのリサイタルや、仙台国際音楽コンクールのオープニングコンサートでの演奏は音楽雑誌「音楽の友」などで高く評価された。
現在はソロ、室内楽の演奏活動を行いながら全日本学生音楽コンクール(毎日新聞社主催)の審査員を務めるなど後進の指導にも力を注ぐ。
★野本先生、今回のレクチャーコンサートの見どころ・聴きどころを教えてください!★
「レクチャーコンサートというと、お勉強するのかな?」「トークなしで演奏だけしてくれればいいのに…」。そんなふうに思われてしまうかもしれませんね。
でも、だいじょうぶ。今回のレクチャーコンサートは、目の前で繰り広げられる「名曲探偵アマデウス」とか「ららら♪クラシック」みたいな形だと思っていただければ。
スクリーンを使って映像もお見せしますし、出演者たちの楽しい経験談はもちろん、名曲をめぐるナゾにも迫ります。
今回取り上げるのは、「春の名曲」。ヴィヴァルディの「春」や、ベートーヴェンの「スプリング・ソナタ」、そのほかです。
音楽って、メロディがあって、伴奏があって成り立ってますよね。ふだんのコンサートは、その完成した姿で聴いているわけです。逆にいうと、「完成品」でしか楽しめないですね。もし曲の「伴奏」だけを取り出して演奏してみたら? あるいはメロディを一音符だけ変えてみたら? もしもハーモニーが違っていたら?
そのような「名曲解剖」と「再組立て」を軽快なトークとともにお送りするのが、今回の「名曲探偵レクチャーコンサート」です。ただ音楽を聴き流すだけでは気づかなかった、「名曲の風景」のなかにひそむ大きな構図や、「こんなところに、こんな花が!」みたいな、見落とされてしまいがちな魅力的な「音の小道具たち」を見つけてみませんか?